謹んで震災のお見舞いを申し上げます。
 
 平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震及び長野県北部 を震源とする地震で被害を受けられ た皆様に心より お見舞い申し上げます。
   私達学校関係者も、千年に一度という大惨事に対して心を一つにして、被災者の方々の今後の救援に取り組
んでいきたいと思っております。
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卒業生が語る松風塾の宗教教育
                 理事長 田澤昭吾
三月は県内の高校が一斉に卒業式を迎える。本校も一日に、体育館「惜春堂」で行い、三年生の新たな門出を祝し、大空へ飛び立たせます。その巣立つ卒業生一人ひとりは、可能性を一杯秘めた姿を輝かせ、まぶしく見えます。若いって素晴らしいと感激し、「日本を頼むぞ」と心で叫んで、背中を見送ります。それが卒業式での私です。そして、教師とは感動の聖職者だ、と感謝される日でもあります。
私は、各学年の教科「宗教」を受け持ってから既に三十年余も経つだろうか。これまで、卒業を目前にした三年生には、最後の定期考査で「私と信仰」について書いて貰ってきました。宗教教育を教育の柱とした本校ゆえ、その成果を自分自身に問う意味もあって、実施してきました。
 今年巣立つ女生徒S・Tさんは、次のように書いていました。 「宗教では、主に命の大切さを勉強してきました。命の大切さって、中学までは実感したことはないし、『私は今、生きている』と思ったこともありませんでした。でも、授業で命に関わるビデオを見てから、ドンドン自分は今生きていると実感するようになったし、命とは・生きるとは、ということを真剣に考えるようになっていきました、 木曜日の朝会でK・H先生が、『生活』の意味を『生を活かすこと』だと話し、『生きているにも関わらず、ただボーッとして過ごすのはもったいない。生きているのだから、それを活かさなければならない。それが生きていることだ。生活することだ』と教えてくれました。
 私は、その話を聞いてから、生きる意味とはそういうことなのかと考え方が変わりました。
 二一期生の故川村みどり先輩が遺した言葉にこんなのがありました。
 『人の二倍頑張る 人の二倍頑張らないと 人の二倍努力しないと それでも駄目なら 三倍 四倍 苦しい坂道も 頑張って登れば とてもきれいな風景が見えるよ 苦しい時、悲しい時、笑っているような強い人になろう』。
 誰に遺した言葉かわかりませんが、すごく納得できました。
 無理なことは絶対ない。人は、やろうとさえ思えば、どんなことでもやれるという事を、川村みどり先輩から教えて貰いました。『生きる』と云うことについて、真剣に考える三年間でした」。
男子生徒T・R君は、次のように書いていました。
「私は松風塾に入学するまで宗教や大和山について関心がありませんでした。しかし、ここで生活していく中に、考えが少しずつ変わってきました。
 なぜ松風塾が開校されたのか日本とはどういう国なのか、見えざるものに対する畏敬の念の大切さなど、色々学んできたことによって関心を抱くようになり、考えるようになりました。信仰心もまた、それと同時に芽生えてきました。
 天峰閣御神前で三年間朝夕の礼拝を続ける中で、二年生半ばになったら、祈るという事の大切さを実感するようになりました。祈りは、深く自分を見つめる時であり、同期や後輩の幸せを祈る時でもありました。
 現代の社会は、他人を尊重せず、身勝手な行動をとる人が多くいます。また、モラルを失った事件が数多く報道されています。このような社会には、祈りが最も重要です。祈りのためには、見えざるものへの畏敬の念が必要です。
 私は松風塾での三年間で、現代が抱える問題に対して、私なりの姿勢を形成することができたと思います。三年間宗教を講義して下さり、ありがとうごさいました」。
 毎年、卒業式前に、このような作文を見せて貰い、教師冥利に尽きると感動し、卒業式を迎えています。
 いま卒業する三八期生の作文を通して、松風塾の宗教教育を理解する一端として貰えれば幸いです。
                (平成26年3月1日)