謹んで震災のお見舞いを申し上げます。
 
 平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震及び長野県北部 を震源とする地震で被害を受けられ た皆様に心より お見舞い申し上げます。
   私達学校関係者も、千年に一度という大惨事に対して心を一つにして、被災者の方々の今後の救援に取り組
んでいきたいと思っております。
  
              ○                                                  
「救いを求むる者は救われん」153番
常に、天に神在るを忘るべからず  その2

                                        理事長 田澤昭吾
 
   長らくご無沙汰してしまいました。お許し下さい。今回は、前回の続きで、「常に、天に神在るを忘るべからず」のご神諭について述べてみたいと思います。
 宗教学のテキストの中には、宗教の定義は定まっていないことが記されている。
   ドイツの宗教学者リューバによると48種類、文部科学省文化庁が1961年に発表した統計では104種類があるという。つまり、これが「宗教」だという概念は定まっていないのだ。学研の国語辞典で「宗教」を開くと、「神仏など超自然的・超人間的なものを信仰・畏怖・尊崇することによって、心のやすらぎを得ようとすること」と解説してあるが、この場合の「神仏」の神の概念だって一神教と多神教では、意味合いが違うし、「仏」といっても、仏とは超自然的存在ではない。仏とは、本来目覚めた人のことである。そうなると国語辞典に記されている宗教の解釈では、宗教に対する正しい理解はできないことになる。
   創立者田澤康三郎先生は、宗教学者であったから、特に宗教に対する考え方を御指導くださった。田澤先生の恩師・岸本英夫先生は、宗教の定義の一つとして「神と人との関係である」と説いている。この視点で宗教を考えると、「常に、天に神在るを忘るべからず」とのご神諭が信仰の核心をついていると強く感じられてくる。
  教祖さまは、神さまとの出会いによって教祖・大和松風となられたし、神さまの実在を示されて信者さんを導かれ、今日の大和山の基礎を築いてこられた。これは、事実だ。まさに、「人よ、神無しといふなかれ」
(「教のしづく」14番)である。
  3月に亀田支部へ学校説明でお邪魔した際、下山秀悦支部長から「み神活きたもう」との体験をお聴きし、深い感動を得た。
  下山支部長は、2代目の信者である。お父さんは、下山秀三郎さんで、教祖さまが昭和初期に布教伝道に歩かれた当時からの熱心な信者だ。教祖さまを信じ切って多くの方を大和山に導いた篤信徒である。御神扇は、7本使い切り、病める信者さんを数多救われた。霊感も在り、神一筋の人である。昭和8年、亀田分所として発会したあと、二代目支部長として支部隆盛の基礎を築いた人でもある。
  秀三郎さんは、教祖さまが津軽を布教されていた頃、熱心に伝道に励んでいた。その頃、霊夢を見た。それはある海岸の浜辺で海を眺めていたら、海の向こうから白衣を着た男性が近づいてきた。だれだろうと思ってジッと見ていたら、教祖さまだった。教祖さまは、秀三郎さんに近づいていき持っていた金ののべ棒三本を手渡された。そして、「これだけあれば一生食べても大丈夫だ。だから信仰だけは一生懸命やっていけよ」と仰られた。そうして目が醒めた秀三郎さんは、「教祖さまは、大和山の信仰を一生懸命やっていくと、生活に困ることはないよ、とお諭しくださったのだ」と悟られた。それからは、これまで以上に熱心に伝道布教に励まれた。
  下山支部長は、巡行者として歩かれていた昭和60年12月14日、お父さんが危篤だとの連絡をうけ、すぐさま実家の亀田に帰宅した。秀三郎さんは、医者の往診を受けていた。医者は、「もう大丈夫だから、私に知らせなくても良いよ」と行って帰られた。 すると秀三郎さんは、
「あと二時間で逝くというのに、どうしようもない医者だ」と言われたというのです。それは、秀三郎さんが、自分の胸から松三本が離れていった夢をご覧になられたので、「もう私は、間もなく逝くことになっている」と悟っていたのです。医者は、診察して大事に至らないと判断したので、「もう大丈夫だから」言って帰られたが、秀三郎さんは、神さまのお示しで間もなく霊界に逝くと悟っていたから、そのようにつぶやいたのでした。そして、2時間後に、秀三郎さんは、その言葉通りに神様の元へ逝かれたのです。
    この話を下山支部長から拝聴し、「神活きたもう」という信仰の大事を教えていただいた。まさに、「常に、天に神在るを忘るべからず」という教えを忘れてはならない、心が洗われた一時であった。
                                                  (2012.5.16)