謹んで震災のお見舞いを申し上げます。
 
 この度の東北地方太平洋沖地震及び長野県北部 を震源とする地震で被害を受けられ た皆様に心より お見舞い申し上げます。
   私達学校関係者も、千年に一度という大惨事に対して心を一つにして、被災者の方々の今後の救援に取り組
んでいきたいと思っております。
  
              ○                                                         緊急レポート
鬱陵島視察の自民党議員が入国拒否

   
                 
                     理事長 田澤昭吾
 
  『大震災のどさくさにまぎれた「火事場泥棒」を斬る』を連載中だが、どうしてもこの問題を先にしなけれと思い筆を取らせて貰った。
  新聞を見てびっくりした。まず、7月28日の産経新聞には、自民党の「領土問題に関する特命委員会」(委員長・石破茂政調会長)の国会議員、新藤義孝(同委員会委員長代理)、平沢勝栄、稲田朋美、佐藤正久の四氏が、鬱陵島
(うつりょうとう)を視察するために訪韓する計画を立てたら、石原幹事長が「身の安全が心配だ」という理由で中止を要請したという記事が出ていた。興味を誘われ記事を追ってみたら、それに対して新藤氏らは「自民党の外交姿勢が問われる」と反発したので、結論が先送りとなったという。でも、「自民党議員もやったね」と思った。
  これに対して、李明博(イミョンパク)韓国大統領は、すぐさま入国禁止措置を取るよう指示し、彼らを「空港からそのまま送り返せ」とも指示したというのだ。理由は、
「公共の安全を害する行為を行う懸念がある」からだと言うが、日本の国会議員が鬱陵島を視察しようとするのが、どうして「公共の安全を害する行為」になるのか、説得力がない。
  30日の産経新聞には、新藤視察団長のインタビューが大きく掲載され、視察目的を「韓国が竹島領有の活動拠点にしている鬱陵島に行って実情を見たいだけ」と述べていた。それには、韓国の竹島実行支配強化に対して、政権与党民主党が抗議しているのかどうか、ということに対する不信感があった。そして、民主党政権の外交問題に対する問題点として「旧社会党や学生運動、革命思想を持つ人々の歴史観がある」と、明言している。いい視点だ。
  これについては、菅直人首相の資金管理団体が拉致事件容疑者の長男が所属する政治団体「市民の党」(代表・酒井剛)の周辺団体に、平成19年から3年間で、6,250万円も献金していることからしても、新藤氏と同じイメージを持たざろう得ない。この「市民の党」の代表は左翼活動家として名が知れた人物だ。そして、「市民の党」には、欧州から石岡亨さん、松木薫さんを北朝鮮に拉致した容疑で国際手配されている森順子と、よど号ハイジャック犯の元リーダーだった故田宮貴麿との間に生まれた長男・森大志が所属している。  
  森大志は、昭和58年に北朝鮮に生まれ、平成16年に日本に帰国した。彼は、北朝鮮の「日本革命村」で育ち、金日成主義革命家となるための洗脳教育をされ、帰国したのだ。そして、今年4月に東京・三鷹市の市議選に立候補した、が落選した。安堵だ。ここまで言えば、この「市民の党」の体質が御理解いただけよう。
  こうした市民団体に、前首相の鳩山由起夫も平成19年に
1000万余円を献金し、同時期に民主党も2300万円も献金しているというから、驚きだ。民主党政権が金日成主義の革命政権でないことを祈る。
  こうした背景を知れば知るほど、民主党政権の外交問題に対する問題点として、革命思想が根底に流れているのではないかと危惧する新藤義隆視察団長の指摘は、もっともだと共鳴する。
  先の4氏から、新藤団長、稲田朋美、佐藤正久の3氏は、8月1日に鬱陵島視察のため韓国入国を強行し、ソウル・金浦空港に午前中に到着した。しかし、韓国政府の「両国の良好な関係に役に立たない」という理由で入国が拒否され、3名は1日夜にやまなく帰国の途についた。
  韓国内での反応は、正にヒステリックで、3人の顔を印刷した横断幕を韓国保守派団体が気勢を上げて金浦空港で焼く光景が報道された。シュプレヒコールで入国阻止を叫ぶ光景は、騒然としていた。
  日本も、ロシア閣僚が先に北方4島を訪問した際、少しは韓国のように騒ぎを起こした方が良かったのではと思ったりもする。また、尖閣諸島で中国漁船衝突事件が起きた際、船長を中国に帰国させてしまったことに対しても、今の韓国のように抗議する騒動を少し起こした方が良かったのでは、と思ったりもする。但し、マスコミが韓国の報道陣のように取りあげるかは別だが。
  しかし、こうした行動は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意」した日本人はしてはならないのだ、と勝手に抑制してしまう癖が日本人についてしまったのではないか、と何か釈然としないものが、心に残る。そして、日本は、他国から暴行されても何も出来ない腑抜けとされてしまったのかと思うと、憤ってもくる。
  7月30日の産経新聞に、黒田勝弘記者は、「ソウルからヨボセヨ」のコラム欄で、日本の自民党議員の鬱陵島視察問題が、韓国では官民挙げて大騒ぎになっていることを紹介している。そして、鬱陵島には、この度の自民党議員が見学したいという独島博物館があり、それが鬱陵島の観光資源になっていることも、おもしろおかしく紹介している。そして、極め付きは、この『独島博物館の入口には「対馬は元はわが国の地」という石碑が建っている。さる古文献に出ているというのだが、こんなの日本人に見られたらまずい?』との一文だ。
  そうか、韓国が大統領挙げて、自民党議員の鬱陵島視察に反対しているのはこういう理由だったのかと、「入国反対劇」に対して冷ややかさが出てきた。それに続けて、『竹島は鬱陵島からは肉眼で見えない。実は、鬱陵島の沖には「竹島」という島があって、韓国の古地図に描かれた島(竹島)はこれなのだ。はるかかなたの「独島」は、当時、韓国側の視野にはなかった』のだと、意味深な一文が綴られていた。やはり「20世紀に入るまで、韓国は竹島の存在を知らなかったのである」と言うのは本当だったのだと、正直何かすっきりした思いに駆られた。(理事長建白書「竹島問題を問うF」を参照)
  黒田記者の小気味好いコラムで、心地よい読後感に浸らせて貰ったのは感謝であったが、そう思えば思うほど、ロシア、中国、北朝鮮、そして、韓国に対して、国柄の質の低さを感じてしまう。そして、民主党政権の売国奴的要素が悍(おぞ)ましくもなってくる。嗚呼。
                                          (2011.8.5)