心のローソクに火を灯そう                      

 今週の週目標はよく守られていたと、週番から報告されました。お互いに目を見て挨拶が出来たという。しかも、笑顔で挨拶が出来たというのですから、良かったです。笑顔は、心を和ませてくれます。皆さんも、あの人の笑顔で救われたという体験があるのでしょう。
 せっかく「礼節日本一」「笑顔で挨拶」ということが掲げられてあるのだから、皆で努力して、そのような学校にしていきましょう。そうなれば、学校の空気そのものが違ってきますよ。
 私は、こういう体験をしたことがあります。一九八九年平成元年一月に、オーストラリア・メルボルンで開催された第六回世界宗教者平和会議に、初代教主さまの計らいで、世界宗教者会議日本委員会の「青年の翼」の一員として参加させていただきました。メルボルン大会の会議中に「朝の祈り」があり、大会中は、自由に他宗の人でも朝の祈りが行われている行事に参列が許されていたので、私は、ヒンズー教の人達のテントでお祈りに参加させていただきました。会場では、白いサリーに身を包んだ清楚な女性が、祈りの曲に合わせて踊っていました。その祈りの斎場で祈りを捧げている人達の表情は、実に和やかで、笑顔もとっても爽やかで、清楚さに包まれていました。その祈りの場にいるだけで何かしら安らぎを感じたほどです。そして、魂が浄化されていくようで、心地よさが全身を包んでくれました。法の悦楽を得たようで、その喜びは魂が聖なる天に舞い上がっていくかのような、神の世界に近づいていくような歓喜を体感したのです。こういう宗教の歓喜の世界があるんだと、感激感動した時でもありました。すべてが清浄の世界で、心が囚われから解放されたような感じになり、身も心も浄められ、軽くなったような心地よさに浸らせていただきました。心が陶冶されていくと、そのような魂の歓喜な世界に浸ることが出来るんだと感激したものです。
 人間にはそういう世界もあるということです。皆さんは、卒業して将来色んな職に就くことになると思います。所属したグルーブが、こうした清浄なグループとなるように、それぞれ役目を担う人となって下さい。
 今日は一年生の感動した感想文を紹介します。
  DVD「仏陀再誕」を一年生に鑑賞して貰いました。途中、私は席を外し、終了間際に田澤康三郎記念館視聴覚室に戻ったら、私が席を外した時と、新たに部屋に入った時と、教室の空気が違っていました。全員が真剣に画面に食いつくように鑑賞していたのです。そして、映画が終わったら、男子は手を叩き、拍手を画面に送っていました。「素晴らしい」と言った声も聞こえました。視聴覚室は、清らかな心で満ちているようでした。皆さん一人一人の心が浄化されたように感じたのです。生徒達のそうした雰囲気の中に入れたことに感謝しました。
 まず、感想文を読んでみます。
  今日のビデオを見て私が一番感動した言葉は、「やり直しがきかない人生はない」という言葉です。自分が    もう既にやってしまった、言ってしまったことは、消すことが出来ません。過去に戻ってやり直すことも出来     ません。しかし、自分の過ちを認め、反省し、次に失敗しないようにすることは出来ます。自分を変えること     もできます。私も失敗したら、深く反省し、次につなげることができる人になりたいです。
  そして、暗闇の中でローソクに火を灯すように、暗い世の中を照らす一つの明かりになりたいです。
                                                      (女子一年 G・M)   
こういう感想文は、心に感動が響いてきますね。もう一人、紹介します。
   ブッダを見て、私は最初とても怖かったです。
   でも、ブッダを見て、とても嬉しかったです。
   ブッダの中で一番好きな言葉は「人を救いたいと思うのならば、
   あの世を知ることが大事」です。
   空の太陽…………すごいです(笑)
   よくばり、いかり、をすてて、心が平和であることが幸福。
   私はすぐ怒ったりしていたので、自分の心の中のろうそくに
   火をつけよう。これからは常に明るく笑顔で
   心をしずめて生活していきたいです。
   本当に宗教の時間でも習ったように九つの黒星をすてて
   これから先、生活することをちかいます。
   ブッダは大和山の教えと似ているところがあったので
   とても感動しました。(女子一年 T・A)   
こう書いています。生徒の純粋な心が伝わってきますね。ほとんどの感想文が、このような感想文で、感動して拝読しました。
  それから、「悪霊が存在するのか」と質問している人もいました。このことについては、二年生の三学期の宗教で、教祖さまの「ご教話集」を資料に勉強しますので、その時に詳しく説明します。大和山では神さまを、正神、邪神、賤神と、三つの神さまに類別して説いています。邪神は、すべてが悪でなっている神です。その邪神は、天界で封じ込まれているので跋扈することは出来ません。しかし、その子分である悪魔が地上に降りて、人体を宿として活動しているので、憑かれた人は悪事を働き、人を困らせるようなことばかりしています。社会を混乱させているのは、この悪魔が人を悪事に引き込み、 混乱させているというのです。 賤神は、賤しい神で、正しい部分と悪なる部分の中間にいる神のことです。ちょっと悪の道に行ってみたり、 悪戯っ子みたいなことを仕向ける神さまです。正神は、全く正しい神さまで、正神の働きで悪魔を滅ぼすことになっていると、教えでは説かれています。
 悪魔の働きが活発になると、世に悪が蔓延るのです。人の心を見失った人の多くは、悪魔の働きだから、それを正神の働きをもって滅ぼす、正す時代が来るというのです。
 他に、「失敗や挫折は魂を成長させるものだ」と書いている生徒もいました。
 仏教では、「貪・瞋・痴」という三毒を人間の根本悪であると教えています。
 その一つは、貪欲です。むさぼる心です。二つ目は瞋恚で、怒りの心です。三つ目は愚痴で、言ってもどうしようもないことをいつも言っている愚かな心です。「貪欲・瞋恚・愚痴」という仏教でいう三毒が人間を苦しめるというのです。ですから、この苦から解放されたいならば、四諦八正道という、正しい法を知り、正しい八つの行いをして行けば、苦から解脱した涅槃の世界に入ることが出来るというのです。それが、お釈迦さまの教えです。
 大和山では、人間の悪心を九つの黒星で示しています。「疑い 偽り 怒り 驕り 欲 憎み ののしり 怨み 羨み」の九つです。これを心の黒星とし、人間の根本悪・悪しき心とし、その心に捉われないように精進していくことが、大和山の信仰精進の道であるというのです。
 仏教では三毒、大和山では九つの黒星と称していますが、これらの心が人間の共通した根本悪ですので、これらの悪心に捕らわれないように精進していきましょう。
 自分自身がこの根本悪に捉われていないかを見つめ直し、それを除去し、清浄な心となって心にローソクの火を灯し、周りの人に救いの光を発していけるような人間になれるように精進していきましょう。そして、人の幸せを祈る人となっていきましょう。
 一年生の感想文は、みな素晴らしい感想文でした。
 人間の生きる道とは何かということを発見した人によって、世の中はより良く導かれていくのです。そして人の正しい道も開けていくのです。大和山の教祖さまは、世の中の貧しい人、病み煩う人達の力となり、救って行きたいと考えて神の道を求められ、大和山を開いて下さいました。
 人は、心の中にあるローソクに火を灯し、ローソクの芯がなくなるまで燃やし続けて周りを明るく照らして生きていくのが人生だと思います。お互いに、心のロウソクに火を灯して生きていく人となりましょう。
                                ( 2014.07.11)