東日本大震災被災者の心に響いたマンドリンコンサート
                              理事長 田澤昭吾

  本校二年生が、東日本大震災から二年半を過ぎようとした九月八日、釜石市中妻町の中妻町仮設団地集会所で、「被災地応援マンドリンコンサート」を開催しました。
  この度のコンサートは、青森県から県下の私立学校に「震災復興支援の体験や被災地の方々との交流を通じ、絆やつながりの大切さを再認識する」という目的で呼びかけられ、計画・実施したものです。

  演奏は二年生で、事前に大和山本部で実施してきた過去二年半の被災地復興支援活動の概略を、被災地の写真などを通し学習しました。  
  一行は、七日早朝、マイクロバスで出発し、夕方、宿泊先の大和山釜石道場に到着し、午後五時からは同所でミニ演奏会を開きました。岩手県内から大和山信者約五十名が集まり、生徒達の演奏を心を澄まし鑑賞してくれました。集まった方々は、生徒達の礼儀正しい姿に感激しながら、被災地の主題歌としてNHKが全国放送している「花は咲く」の演奏に涙を流しながら聞き入り、感動の一時でした。 八日に「被災地応援マンドリンコンサート」が、中妻町仮設住宅団地集会所で午前十時、同十一時、午後一時からの三回に亘つて開演されました。

  中妻町仮設住宅団地には、釜石市で一番最初に設置された仮設住宅団地だったことから、入居者も七十代以上の高齢者が多く、中には95歳のご婦人もおられ、「遠い所を来ていただき、ありがとう。コンサートに来て良かったです」と、御礼を述べていました。
  曲目はみんながよく知っている七曲で、特に、「花は咲く」の演奏の際には、みんなが曲の演奏に合わせて歌を口ずんだり、涙を流しながら聴いている場面もありました。「ふるさと」の演奏では、女子生徒一人が演奏者の前で唄うと、集まった人達も一緒に唄い、みんなの心が一つになり、真心に包まれました。

  演奏が終わった後、84歳のご婦人は「青春
時代が蘇ったような懐かしさが体一杯に広がりました。オードリーヘップパンのファッションに驚きため息をついた頃、菩提樹は女学校時代の合唱曲としてよく歌いました。どれも、いつでも、いつの間にか自然に口に出る童謡です。本当に、本当に有難うございました。しばらくは淋しさも忘れるでしょう。また、メロンのおいしい事。私には二日分でした」と、話していました。
  また、64歳のご婦人は、「生徒さん達の演奏の姿勢がすばらしかった。みんなが在学中のみならず、生涯の友になるのが分かる気がしました。今日は、本当にすばらしい音色を心に染めました」と感想を述べ、感動の演奏会でした。

 松風塾高校は、私立学校です。それには、私学としての特色があってこそ存立の意義があります。その意味では、本校は、大多数が本人の意志で選択している宗教教育を根底とした全寮制による普通高校です。27名の教師は、全員が情熱に燃え、全力で生徒に向かい合っている、熱い学校でもあります。
  「国の柱(社会を支え人材)、地の塩(世を清め人材)」を建学の精神とし、社会に役立つ人間目指し、「知徳体」の鍛錬に励んでいます。現在、成田新校長が打ち出した「礼節日本一」を目指し、教師、生徒が一丸となって取り組んでいます。
  本校では、人に感動を与える教育活動が生き生きと行われています。是非、お尋ねください。原稿執筆中に、特進クラスの三人が、防衛大学校の第一次試験に合格したとの報告がありました。歓喜です。
                             (12月2日記)